本学園の理念
知・情・意の円満にして
高度に発達した人材を育成
本学園は昭和13年の創設以来、全人教育を目標とし、「学園訓3カ条“報恩感謝”、“常識涵養”、“実践躬行”を具体的信条として、知・情・意の円満にして高度に発達した人材を育成することを目的(学校法人野又学園寄附行為第3条)」に教育を行ってきました。
建学の精神について、創立者野又貞夫は次のように記しています。
「惟うに真の学問とは言うまでもなく知・情・意を円満にして而も高度に発展せしむることである。従って学問と徳性とは別々に考えるものでなく不離一体の関係にある。徳性の涵養を離れた学問はなく、学問とはあくまでも、知・情・意の総合的体得に外ならない。
換言すれば学問とは信の一字につきる。信は真に通じ“かの天に斗あるが如く人は信を常とすべし”の古語にある通り、天空の道しるべは斗である。即ち星であるが如く人間生活の道標は実に信の一字に要約されている。
こうした意味に於いて、本学園訓の3カ条たる報恩感謝、常識涵養、実践躬行の終局的発展は真の学問追及を意味しているのである。」(野又貞夫著「解道自楽」より)
この建学の精神は普遍的なもので、現代の私たちも共感できるものになっています。
学校での勉強は、知識や技能を覚えるだけではありません。どのような人も、いずれ社会に出て、他者との関わりの中で生きていきます。社会で生きる力とは「徳」すなわち「自分の気持ちに真っ直ぐに生きる力」です。徳を身に付けないならば、どのような高い能力を持ったとしても、自分の人生に満足することはありません。
さて、この「徳」はどのようにすれば身に付くでしょうか。本学園の建学の精神において、それは「信」すなわち「信頼される人間になること」となります。人から信頼される人間は、裏表なく、わかりやすく、自分の気持ちに真っ直ぐに生きているものです。そのため、人から信頼されるような人間になることは、徳を身に付ける方法の一つです。
徳を身に付ける方法は他にもあるかもしれませんが、「信頼される人間になること」こそ
が「真実」であり、「信」を目指して迷いなく歩んでいくことが幸せな人生を送る方法であると、本学園の建学の精神は説いています。また、この「信」を得るための具体的な信条が学園訓3カ条となっています。
このような創立者の信念を礎に、職業教育を受け、立派な専識を持ち、地域社会に貢献し得る人材を養成することが、建学以来変わらない本学園の理念となっています。
知・情・意の円満にして
高度に発達した人材を育成
理事長メッセージ
地域に貢献する
総合学園として
理事長メッセージ
本学園は昭和13年故野又貞夫先生により創設され、東北・北海道屈指の歴史と伝統を誇る総合学園として着実に歩んで参りました。 本学園建学の精神は、「報恩感謝、常識涵養、実践躬行」の学園訓三か条を基本として、知・情・意の総合的体得をめざすバランスの取れた人間教育を第一目的とし、 職業教育を通じてその実現を図ることを教育の理念としております。
現代は物質的には豊かになりましたが、我が国には依然として様々な社会問題があり、外国に目を向けると争いは絶えず、 地球規模ではエネルギーや環境について考えなければなりません。 このような時代を生き抜き幸せな人生を送るためには、「生涯学べ」の精神を養い、確固たる知識、自らを助ける技能、 そして人のために生きる態度を身につけなければなりません。
小さな一教室から始まった本学園は、現在では大学から幼稚園まで9校を擁する総合学園にまで発展を遂げてまいりました。 学園全体が教育目標とする人間像は、まじめにひたむきに人生を生きていく人、まっすぐな心を持ち、人との信頼を最も大事にする人であります。 このような人材が、社会の健全で平和的な発展を支えていくものと強く信じております。
学園訓
報恩感謝
四恩即ち、神仏の恩、父母の恩、師の恩、社会の恩に感謝しながら日常生活を送ることこそ人間の幸福と言えよう。これを体得することは家庭教育の中心であり、仁の行ないであり、情の世界であり、真実の人生はここから生まれる。
常識涵養
常識とは健康なる判断力である。正邪、善悪の判断をわきまえて行動しさえすれば人間生活は悔いることはない。それには知識が前提となる。世の中の進歩と共に一定の知識を身につけなければ正確な判断をすることが不可能となる。学校教育の目的もここにある。
実践躬行
人間は一定の職業を持って社会生活を送らなければならない。自ら実際に践み行なわなければならない。依頼心は禁物である。そのためには大いなる勇気を要し、堅固な意志の強さがなければならない。他人に迷惑をかけず、自律の生活をする姿こそ貴賤の差なく美しいものである。社会教育の真髄はここにある。
沿革
本学園の創立者故野又貞夫は、38歳の時に小さな学校を創りました。女学校に勤める一教師が始めた学校。できることは限られています。英才教育でもなければ、社会事業的教育でもありません。
多くの一般的・平均的な家庭の子女を生活能力のある人間に育てること、これが彼の教育目標でした。
創立者の思いが世代を超えて引き継がれ、学園は今も堅実に発展を続けています。
昭和13年9月 | 函館計理学校設置認可(現・函館大学付属有斗高等学校) |
昭和16年10月 | 財団法人道南学院設立(現・学校法人野又学園) |
昭和28年1月 | 函館商科短期大学設置認可(現・函館短期大学) |
昭和32年3月 | 函館有斗高等学校女子商業部設置認可(現・函館大学付属柏稜高等学校) |
昭和40年1月 | 函館大学商学部設置認可 |
昭和41年3月 | 函館短期大学付属幼稚園設置認可 |
昭和43年3月 | 函館高等実務専修学校、調理師養成施設として指定(現・函館短期大学付設調理製菓専門学校) |
昭和48年11月 | 創立者野又貞夫、勲三等に叙せられ瑞宝章を授与される |
昭和51年10月 | 創立者野又貞夫死去、特旨をもって正五位に叙せられる |
昭和55年2月 | 函館保育専門学院に歯科衛生士科設置認可(平成22年3月廃止) |
昭和63年4月 | 函館保育専門学院を函館医療保育専門学校と改称 |
平成元年2月 | 函館医療保育専門学校に看護婦科設置認可 |
平成2年1月 | 函館ソフトウェア専門学校設置認可(後の函館ビジネスアカデミー専門学校、平成22年3月廃止) |
平成12年9月 | 学校法人杉原学園の吸収合併認可(札幌市・日本ビジネス綜合専門学校、平成22年3月廃止) |
平成14年8月 | 財団法人函館自動車学園の解散に伴う函館自動車学校の移管認可 |
平成22年1月 | 函館歯科衛生士専門学校設置認可 |
平成22年4月 | 函館医療保育専門学校を函館看護専門学校と改称 |
平成22年4月 | 第2代理事長野又肇、旭日中綬賞に叙せられる |
平成27年4月 | 函館市より美原児童館、昭和児童館、神山児童館の指定管理者選定(美原児童館、令和2年3月廃止) |
令和2年4月 | 函館市より富岡児童館の指定管理者選定 |